長期処方を求める声


◆新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。多くの都道府県で感染拡大防止のため「不要不急の外出自粛」が呼びかけられ、薬局を訪れる患者数も減少傾向にある。慢性疾患患者では処方日数が14日から28日処方になったり、医師がより安定していると判断した患者には30日の処方が60日、90日と増えているようだ
◆日本医師会は長期処方そのものに反対している。「医師が患者の状態を把握するためには継続的な受診が必要」との理由からだが、今回の一時的な対応をきっかけに長期処方を求める声が大きくなる可能性はある
◆ただ、そうした患者でも体調に変化が見られた場合は速やかに医療機関を受診すべきと伝えたり、薬局薬剤師が電話などで直接、症状の変化を確認するなどの対応は必要だろう
◆将来的には、長期処方の分割調剤からリフィル処方箋といった新たな流れも期待される。医薬品医療機器等法改正による義務化を待たずに、継続的な服薬状況の把握と患者フォローに今から着実に取り組んでおきたい。

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