心臓病の再発予防を 高知市の細木病院に「ハートセンター」開設


治療、心臓リハビリでケア 高知市大膳町の細木病院にこのほど、心臓病の診療に取り組む「ほそぎハートセンター」が開設された。カテーテル検査と治療が可能な検査室に加え、運動、栄養など多方面から患者の生活を支える「心臓リハビリ」を導入。心臓病の再発予防を目指したケアを行う。
 細木病院ではこれまで、心電図、超音波で心臓の状態を調べる心エコー、心臓CT(コンピューター断層撮影装置)を用いた診療を実施。心不全や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の患者が県内でも増える中、再発予防も含めた医療に取り組むため、本館北側にハートセンターを建設した。 2階建て、延べ床面積は440平方メートル。2階に最新の血管撮影装置を備えた心臓カテーテル検査室を設置。狭心症や心筋梗塞など冠動脈疾患の治療や、下肢などの末梢(まっしょう)動脈治療、不整脈治療を行う。 1階は心臓リハビリテーションセンターとし、心肺への運動負荷試験を行う医療機器などを設置。患者に適した運動、生活指導を行い、社会復帰や再発予防をサポートする。 循環器専門医5人で診療に当たる。冠動脈が硬くなって詰まる「慢性完全閉塞(へいそく)」などカテーテル治療の教育の場としても活用する。センター長を務める細木信吾副院長は「循環器疾患を包括的に管理する態勢を整えた。この地域の人々が心臓病を再発させず、健やかな老後を迎えられるように、予防医療を根付かせていきたい」と話している。 ハートセンターでの検査、治療は細木病院の循環器内科外来で診察した上で行う。問い合わせは細木病院(088・822・7211)へ。 (門田朋三)

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