育て、未来の助産師 名古屋学芸大が養成コース開設


名古屋学芸大(本部・日進市)が二〇二〇年度、助産師養成コース「別科助産学専攻」(一年課程)を開設した。県内で助産師学校の閉校が相次ぐ一方、スキルの高い人材の確保が求められる中、二十二人が資格取得に向けて勉強に励んでいる。 (今村節)「息を吐いてー。はい、いきみますよ」。名古屋市中区の新栄キャンパスの実習室で、学生たちが母親と新生児の人形を使い、出産介助の実習に取り組んでいた。助産師資格は、看護師資格がなければ取得できず、出産介助のほか、産後の母乳指導や新生児のケアといった育児支援も担う。母児のいずれかまたは両者に健康上の重大な問題が生じる危険性があるハイリスク妊娠・出産が増えて、産後ケアの重要性が認知されてきており、助産師の社会的需要は高まっている。県によると、県内の助産師の養成所や学校は、ここ十年は七〜九校で推移している。二〇一八年三月に財政的な理由などから県医師会立名古屋助産師学院(名古屋市)、二〇年三月には国立病院機構名古屋医療センター(同)の専門学校「名古屋看護助産学校」がそれぞれ閉校した。二〇年度は、同センターの公募に応じて養成を始めた名古屋学芸大のほか、人間環境大(…関連キーワード

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