大分大学の教員、第一交通などの兼業社員に


大分大学は、研究者が複数の組織に在籍して働く「クロスアポイントメント制度」に関して第一交通産業、電子機器メーカーのデンケン(大分県由布市)の2社とそれぞれ協定を結んだと発表した。締結は10月1日付。2人の教員が兼業社員として、研究成果を地域の交通振興や医療機器開発に生かす。大分大では初めての取り組みだ。経済学部教授で交通論などが専門の大井尚司氏が第一交通の特命担当次長、医学部助教で消化器外科が専門の鈴木浩輔氏がデンケンのテクニカルセンター専門係長に就いた。第一交通は過疎地の交通体系や次世代移動サービス「MaaS(マース)」など、デンケンは内視鏡用カテーテル型光源装置の開発などで教員の知見活用を期待する。大分大の北野正剛学長は記者会見で「企業と大学の相互にメリットがあり、地域・社会貢献にもなる」と強調した。大分大は今後、他の国立大学や私立大学なども含めて同制度による兼業教員を増やしたい意向だ。

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