自宅で気軽に体操を 市長ら登場、鶴ケ島など自治体が工夫凝らした動画を配信【#コロナとどう暮らす】


新型コロナウイルスの影響で、お年寄りが外出を控えるようになり、懸念されるのが「フレイル(虚弱)」の進行。自宅で気軽に介護予防体操を実践してもらおうと、各自治体はホームページ上で工夫を凝らした独自の動画を配信している。鶴ケ島市は、斉藤芳久市長が登場した動画「おうちでできる簡単体操」を制作した。白いポロシャツ姿の斉藤市長が、若手職員と一緒に準備体操から、椅子に座ってつま先上げ・かかと上げ、足の横上げ、整理体操までを楽しそうに挑戦している。市健康長寿課は「シニア向けの体操ということもあり、協議した結果、年齢的にどの職員よりも適しているのが市長だった」と斉藤市長が出演するに至った理由を説明する。動画は約10分で、ほかに東京医科大学病院健診予防医学センター長の高沢謙二教授による「血管年齢若返り体操」も紹介している。サツマイモ産地の川越市は、「いもっこ体操」を配信。住民らが地域で実践してきた体操で、座位や立位など六つの体操を各15分前後で紹介している。洗濯物を干したり、高い場所の掃除、着替えなど家事や生活動作を楽にする体操も提案。洗濯物を干すシーンなども演じ、ほのぼのとした細かい演出が楽しい。市地域包括ケア推進課は「動画をリアルに感じてもらうことで、体操の実践につながればいい」と話す。坂戸市は、4月に配信を始めた「さかどお達者体操」の好評を受け、第2弾を打ち出した。認知症予防を目的としたトレーニング「コグニサイズ」で、今回も県理学療法士会が協力する。体を使いながら脳も鍛える運動で、お年寄りはもちろん、幅広い年齢層が頭と体のトレーニングを楽しめそうだ。市高齢者福祉課は「できなくても、やってみようとする気持ちが大事。間違ってもいい、トライしてみよう」と呼び掛けている。3市の体操動画は市の公式ホームページで公開中。

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