「小高診療所」レントゲン室設置へ 南相馬・21年12月開所予定


南相馬市は25日、同市小高区に来年12月の開所を目指す、新しい市立総合病院付属小高診療所の整備方針を示した。「レントゲン室」などを設け、医療体制の充実を図る。門馬和夫市長が定例記者会見で発表した。市によると新施設は木造平屋で延べ床面積397.7平方メートル。現在の診療所は1室で診察を行っているが、新施設は診察室を3室に増やすほか新型コロナウイルス感染症を受けて、診察室の1室を感染者用の待合室などに使えるようにする方針。東日本大震災による被害で旧小高病院が解体となったため、市は昨年8月、小高保健福祉センターに、暫定的に小高診療所を開所した。新たに整備する診療所は旧小高病院跡地に建設される予定。現在常勤1人、非常勤3人の体制だが、将来的には医師の確保などを進め、入院などが可能な「有床診療所」に活用できるよう検討している。門馬市長は「内科と外科同時の診察なども期待できる。ただ医療人材の確保は厳しい状況だ」と語った。

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