変異株を検出するキットを開発、島津製作所 検査機関に提供始める


島津製作所は17日、新型コロナウイルスの変異株をPCR検査で検出するためのコア試薬キットなどを開発したと発表した。昨年発売した試薬キットをベースにし、特定の変異部位を検体から直接検出することが可能となる。公的検査機関や臨床検査会社に提供を始めた同製品は、発売していたコロナ検出キットの試薬4本のうち検体処理液、反応液、酵素液の3本を合わせた「コア試薬キット」と、ウイルスの部位の中で「N501Y」の変異を検出する試薬。組み合わせて使用することで、同部位の変異株かどうかを判定する。N501Yの変異株では、世界で感染が拡大する英国、南アフリカ、ブラジル由来の3種類が知られている。キットは変異の有無を確認するもので、種類の特定はできない。国内でも今月9日現在で345人の感染が確認されるなど変異株が広がっており、同社は1~2カ月後の発売を目指す。さらに、免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている変異株に対応した試薬の開発も進めている。

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