新型コロナウイルス感染症の拡大で医療機関の人材確保が問題になる中、静岡市で二十二日、医療従事者向けの就職相談会が開かれた。静岡市立静岡病院などの総合病院から、地域の開業医まで八つの医療機関が参加。子育てなどで現場を離れている元看護師や、医療事務の就職先を求める人など、二十〜五十代の三十人が訪れた。参加者は、各医療機関のブースに分かれ、人事担当者から就労条件や仕事場の様子などの話を聞いた。看護師として十五年以上働いた経験を持つ静岡市駿河区の四十代の女性は、長男が手がかからなくなったのを機に、五年ぶりに職場復帰を目指すという。総合病院で働く看護師の友人からは「コロナで体もしんどいが、辞めるに辞められない」という厳しい状況も聞くが、「何か自分も貢献できればと思った」と話した。市立静岡病院人事課の戸崎誠也主任主事は「コロナが長期戦になっている。人員を確保して、一人一人の負担を減らしたい」と話した。(板倉陽佑)関連キーワード
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