コロナ重症化兆候、17分で判定 検査キット、シスメックスが販売


臨床検査機器・試薬メーカーのシスメックス(神戸市中央区)は23日、新型コロナウイルス感染症の重症化リスク判定を補助する検査キットを、来年1月ごろから医療機関向けに販売すると発表した。重症化の兆候がある患者に適切な治療を施し、限られた医療資源の配分を助けて医療従事者の負担軽減につなげる。国立国際医療研究センター(東京)との共同研究で、重症化する数日前にサイトカイン(タンパク質)の一種「インターフェロンラムダ3」(IFN)の血中濃度が急激に上昇することを確認した。血液中のIFN値を測定する試薬を開発し、このほど薬事承認を取得した。同社の免疫測定装置を用いて測定し、17分で結果を判定。1時間に最大200検体を処理できる。同社はIFN以外に重症化の兆候を示す複数のサイトカインを特定しており、研究開発を進めている。(横田良平)

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