静岡県、医師確保へ昭和大と協定締結 来年度、地域枠5人


静岡県は22日、県内の医師確保に向けて2021年度の医学部入学定員で地域枠を初めて設置する昭和大学(東京都)と、地域医療を担う医学生の養成に向けた協定を締結した。締結式を県庁で行い、同大の久光正学長と川勝平太知事がそれぞれ協定書に署名した。
 昭和大の新たな地域枠は5人分。川勝知事は「医科大が少ない本県にとって、医師の確保は県民の悲願。既に昭和大出身の先生方が県内で多く活躍している。県民を代表して感謝したい」と述べた。久光学長は「地域医療の人材育成は建学の精神にも通じる。ぜひ力添えできればと喜んでお引き受けした」と強調した。
 地域枠は、大学卒業後に県内の医療機関での勤務を希望する人が対象。本県の地域枠は21年度、9大学62人となり、全国最多。県は入学者に医学生向けの奨学金も貸与しており、卒業後に9年間、県内で勤務すると返還が免除される。

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