接触確認アプリ登録でインフル一部に助成 接種「1回1000円」福岡市


 福岡市は、新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性をスマートフォンに通知する厚生労働省の接触確認アプリ「COCOA」を登録した市民を対象に、10月からインフルエンザワクチンの接種費用の一部を助成する。インフルエンザ患者が増えるとみられる秋以降は、新型コロナも再び猛威を振るうことが予想される。ワクチン接種の促進と同時に、アプリ登録数を増やすことでコロナの感染拡大も防ぐ狙いだ。

 市によると、アプリの登録を条件にワクチン接種の費用を助成する取り組みは珍しいという。

 ワクチンは、生後6カ月から来年4月1日時点で18歳、および65歳以上の市民を対象に、1人1回千円で接種できるようにする。

 一方、厚労省によると、接触アプリのダウンロード数は今月25日午後5時現在で1479万件に上っており、検査で陽性となった場合に発行される「処理番号」を入力して登録したのは407人という。

 アプリは、利用者同士が1メートル以内の距離に15分以上いた場合に接触したとみなし、スマホに情報が記録される。利用者が検査で陽性となった場合、処理番号が届き、入力すれば過去2週間以内に接触した利用者のスマホに通知が届く仕組み。(塩入雄一郎)

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