コロナ病床使用率、道内は7割で高止まり 医療逼迫続く


道内で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、感染者向けに用意している専用病床の使用率は11月中旬以降、7割前後で推移している。道などは医療機関に要請して専用病床を拡大しているが、看護師などの人手不足もあり、医療態勢が逼迫(ひっぱく)している状況は変わっていない。道によると、11月24日に全道の専用病床1119床のうち845床が埋まり、使用率は75・5%に達した。その後、道の要請を受けて医療機関が病床を段階的に拡大。2日時点で受け入れ可能な1389床のうち933床が使われ、使用率は67・2%となっている。道は道内第3波に備えて10月、感染状況に応じて専用病床を全道で622~1811床確保する計画を作成。10月1日から622床を確保し、感染者急増を受けて11月9日に916床に拡大。その後も週100~300床程度のペースで病床を増やしてきた。一方、厚生労働省は道の計画で最大の数字を用いて、11月25日時点の道内の病床使用率は47%と発表。道内の医療関係者は「実態に沿わない」と指摘する。また、空き病床があっても看護師不足などで患者を受け入れられない例があり、道幹部は「介護度の高い感染者も多く、数字以上に現場は厳しい」と説明する。

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