妊婦のコロナ検査助成 県、9月から1人2万円


徳島県は9月から、新型コロナウイルス感染を心配する妊婦のウイルス検査費用を助成する。国の「妊産婦総合対策事業」に基づいた措置で、里帰り出産する妊婦も利用できる。県健康づくり課によると対象は、分娩(ぶんべん)を控えた妊娠37週前後の無症状の妊婦。かかりつけ医に相談した上で、県と契約を結ぶ協力医療機関で検体を採取する。PCR検査と抗原定量検査の2種類があり、どちらにするかは医師が判断する。検査結果は100%正確ではなく、「偽陽性」などが出る可能性もあることに同意するのが条件。陽性と判定されると、入院する感染症指定医療機関で出産する可能性があり、帝王切開になるなど分娩方法も限定される場合がある。検査費用として1人2万円を助成する。県内で里帰り出産する人のほか、県外で里帰り出産する場合も県内に住民票があれば利用できる。来年3月末までに実施した検査が対象で、県は4200人の利用を見込む。予算は事務費も含め8600万円。問い合わせは健康づくり課<電088(621)2220>。

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