AI活用の医療推進で協定 大分大と福岡工業大


大分大学(大分市)と福岡工業大学(福岡市)は25日、人工知能(AI)を活用した医療の推進を目指して包括連携・協力協定を結んだ。大分大は内視鏡外科医療、福岡工業大は医用情報工学が得意分野。双方の知見を生かし、AIを活用できる医療人材の育成やAI技術を導入した医療用ロボットや遠隔医療の実用化などで協力する。調印式で大分大の北野正剛学長は「医療分野でAI活用が進めば患者に利点があり、医療従事者の負担軽減も期待できる」とあいさつ。福岡工業大の下村輝夫学長は「健康福祉や工学などの分野でも連携したい」と語った。協定と併せ、大分大医学部と福岡工業大情報工学部は教育研究の推進に関する覚書を結んだ。両大学とオリンパスや国立がん研究センター東病院、東京大学は共同事業体を形成。内視鏡手術をAIが支援するシステムの実用化を目指している。同システムの開発プロジェクトは日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業に採択されている。

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