神奈川県の黒岩祐治知事は１日、記者会見を開き、新型コロナウイルスのオーバーシュート（爆発的患者急増）に備え、酸素吸入などが必要な中等症の感染者を専門的に受け入れる「重点医療機関」を３カ所指定した。指定されたのは県立足柄上病院（同県松田町）、県立循環器呼吸器病センター（横浜市金沢区）、国立病院機構相模原病院（相模原市南区）。今後、感染爆発の事態になれば運用を始める。黒岩知事は「県内で感染者の発表が１日当たり１０人を超えるなどフェーズ（局面）が変わりつつある。いつ感染爆発が発生するか分からない」と述べた。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の感染者に中等症が多かったとして、県は症状に応じた医療体制を整備する。
