第2波拡大、福井県医師会が特別警報


福井県内で新型コロナウイルスの第2波が拡大している現状を受け福井県医師会は9月3日、「医療提供体制の特別警報」を発表した。池端幸彦会長は会見で「カラオケ喫茶を利用した高齢者を中心に感染者が急増し、病床確保が追いついていない」とし、県民に感染予防の徹底を改めて呼び掛けた。⇒【D刊】福井県医師会、コロナとインフルの同時流行に備え池端会長は、感染症指定医療機関などで8月末時点で確保されていた88床のうち、68床が埋まったと説明。病床を増やすには入院調整やスタッフ確保のため1週間~10日程度かかる実情を明かし「第1波より感染者の増加ペースが速い。医療現場には病床に余裕がある、という認識はない」と強調した。県の計画ではフェーズ1では59床、フェーズ2で95床、フェーズ3で131床と患者数に応じて段階的に病床を確保する。池端会長は「フェーズ2に移行しようとした時点で感染者が急増し、数日間でフェーズを2段階引き上げざるを得なくなった」と説明。当初の計画を前倒しする形でフェーズ3の準備に入ったことを明らかにした。⇒【D刊連載】新型コロナ第1波を越えて県医師会は4月6日、対応病床が逼迫(ひっぱく)したのを受けた独自の「医療提供体制緊急事態宣言」を発表。5月15日に解除した。

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