知内診療所18日閉院 常勤医不在に コロナで患者3割減


【知内】渡島管内知内町の民間の「知内診療所」(山内賢二院長)が、新型コロナウイルス感染拡大による患者減を理由に、18日に閉院することが分かった。町内に常勤医は不在となり、医療機関は歯科を除き、函館市内の嘱託医が月2日開く町立湯ノ里診療所のみとなる。複数の専門家は「地方の病院や診療所は人口減などで体力が乏しく、新型コロナが閉院に拍車をかける可能性がある」と指摘する。山内院長によると、道南で最初に感染者が確認された2月中旬以降、患者数は昨年の1カ月平均約70人から3割減少し、医業収入も月額で約200万円減った。「耐用年数を迎えた医療機器を買い替える必要もあり、これ以上、診療所を続けても借金がかさむだけ」として6月末、これ以上経営が厳しくなる前に閉院することを決めた。山内院長は東京都内で勤務医として働く意向を示している。

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