神奈川県逗子市、総合的病院の誘致 4度目の断念


神奈川県逗子市は17日、2022年度の開設を目指していた総合的病院の誘致を断念すると発表した。16年に公募して選定した医療法人社団葵会と計画を進めてきたが、必要な病床数を確保するメドがたたず開設が困難になったという。同市への総合的病院の進出辞退や計画の断念は4回目となる。同市と葵会が15日、誘致の断念で合意した。公募条件の病床数は200床だったが、葵会に配分された病床数は109床。急性期の病床数は最低限必要としていた45床に対して24床にとどまり、計画どおりの開業が難しくなったことが要因という。桐ケ谷覚市長は17日に記者会見を開き、「まず市民にこの状況を説明したい」と述べ、新たな誘致方針の策定などを目指す方針を示した。逗子市では01年に湘南病院が進出を辞退。05年に国家公務員共済組合連合会、09年には聖テレジア会が同市での病院計画を断念した。

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