液体ミルクなど授乳助言 災害時の母子支援団体、オンライン相談窓口開設


災害時の母子支援活動に取り組む「母と子の育児支援ネットワーク」(東京)は、熊本県南を中心とした豪雨災害を受け、乳幼児の授乳などに関するオンライン相談窓口を開設した。液体ミルクを使う際の注意点も知らせている。同ネットワークメンバーで小児科医の石井真美さん(55)=大津町=は、「母乳は赤ちゃんの免疫力を高める効果があり、避難所でも落ち着ける場所を確保して、できるだけ母乳を飲ませてほしい」と言う。母親からの相談はLINE(ライン)で受け付け、母乳育児を広めるNPO「ラ・レーチェ・リーグ日本」のメンバーが答える。避難所スタッフなど支援者からの相談は、ビデオ通話アプリZoom(ズーム)で、国際認定母乳コンサルタントの資格を持つ助産師らが受ける。手軽に利用できる液体ミルクは、熊本地震をきっかけに注目を集め、昨年3月に国内製造・販売が解禁された。開封後は腐敗する恐れがあり、同ネットは飲み残しは必ず捨てるよう助言。また、避難先では哺乳瓶の洗浄が難しいため、使い捨て可能なコップを使うよう呼び掛けている。同ネットワークのホームページアドレスはhttps://i-hahatoko.net/(豊田宏美)

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