回復した患者の血液でコロナ治療 国立国際医療センター臨床研究へ


国立国際医療研究センターは15日までに新型コロナウイルス感染症の治療のため、回復した人の血液成分を投与する臨床研究を近く始める方針を決めた。米国では大規模な臨床研究の計画が進んでいて、中国では患者に投与して改善傾向がみられたとの報告もある。ただ副作用や別の感染症のリスクもあり、慎重に進めていく必要がある。治療は、回復した患者から採取した血液を利用。病原体が含まれていないことを確認し、赤血球などの血球を除いた液体部分「血漿」を取り出し、患者に投与する。血漿に回復した患者の免疫反応でできた抗体が含まれており、これが新型コロナウイルスを攻撃すると期待される。

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