東京都の小池百合子知事は２５日、新型コロナウイルス対応強化のために掲げる米疾病対策センター（ＣＤＣ）の東京都版を１０月１日から、立ち上げる方針を表明した。感染症対策の司令塔として新設されるのは「東京ｉＣＤＣ」（東京感染症対策センター）。センター内に東北医科薬科大の賀来満夫特任教授（感染症学）を座長とする「専門家ボード」を設置し、患者の発生動向などに基づいた感染症対策に関する政策提言などを受ける。一方、都庁内では健康危機管理対策本部を新設し、緊急時の総合調整機能を担う拠点としての体制を整備。本部内には医師や看護師らで構成される「感染対策支援チーム」を設け、院内や高齢者施設内の感染拡大防止に取り組む。会見で小池知事は「新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え、スピード感をもって対応する」などと意気込んだ。