山口県知事、ワクチン接種は「重点医療機関から」


山口県の村岡嗣政知事は24日に記者会見し、新型コロナウイルスのワクチンを巡り、県が担当する医療従事者への接種は新型コロナ感染者の入院を受け入れる重点医療機関など29医療機関を優先すると発表した。国から示されたワクチン供給量が3月第1週に7000人分、第2週に7000人分の合計1万4000人分と、県内の医療従事者約5万6000人の25%にとどまるため。山口県は医療従事者への接種体制を2月中に整えて3月初めに開始し、3月末までに2回の接種を完了する計画だった。ワクチン供給の遅れから実現は難しくなった。また、村岡知事は県内の感染状況について「ステージ2に移行した」との判断を示した。同県では1月18日に過去最多の88人の新規感染が明らかになり、同26日にステージ3との判断を示していた。最近は新規感染者が減り、2月23日のモニタリング会議で「感染拡大の兆しはみられず、ステージ2相当」との見解が示された。同県は飲食店の時短要請などを実施しておらず、村岡知事は「引き続き感染防止対策を徹底してほしい」と呼びかけた。

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