失語症者との意思疎通支援者を養成  14人が受講、男性も


佐賀県言語聴覚士会(緒方和則会長)は、交通事故や脳疾患の後遺症でコミュニケーションが取りにくい失語症者の意思疎通支援者を養成する研修を8月から始めている。受講生は、失語症の基礎的な知識を習得するほか、コミュニケーション支援技法の実習などに励んでいる。失語症者の意思疎通支援者養成研修は、昨年度から県の事業として始まり、今回で2年目。23歳から64歳までの主婦や福祉職員など14人が受講し、今回初めて男性2人も参加している。20日に開かれた研修では、失語症者本人も参加し、切り絵を作成しながらコミュニケーションを図るワークショップを受講生とともに体験した。新型コロナウイルス感染の影響で、受講生、失語症者、研修スタッフともマスクにフェイスガードを着用した。県言語聴覚士会の峰松麻美副会長は、「新型コロナ禍の影響で、昨年とは全く違う研修方法をとらざるを得なくなった。意思疎通支援の方法は基本的には対話であるため、こうした感染防止策を十分に備えた上で、一人でも多く理解者を育てていきたい」と意気込んでいた。(山内克也)

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