病院の働き方改革提起 佐賀市でフォーラム


「働きやすい病院つくろうフォーラム」が4日、佐賀市で開かれた。佐賀県が本年度から取り組む若手医師や女性医師の定着促進プロジェクトの一環で、県内の基幹型臨床研修病院の院長や県医師会、佐賀大医学部の関係者らが出席し、勤務環境の改善や働き方改革をテーマに意見交換した。県医療人材政策室によると、県内の医師は2014年から18年の4年間で、34歳以下の若年層が50人減少した一方、65歳以上は115人増加した。16年からの2年間では若年層が27人減り、このうち23人が女性だった。若手や女性の医師の確保が課題になる中、定着の支援や関係機関との連携強化につなげようとプロジェクトを立ち上げた。山口祥義知事は講話で、県内の若手女性医師の割合は九州で最も高く、全国でも4番目であることを説明しつつ「特に育児との両立に悩む女性も多いので、働きやすい環境づくりを進めていきたい」と強調した。プロジェクトではこれまでに、佐賀大医学部医学科と自治医科大学合同の進学説明会なども実施している。(山本礼史)

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