愛南で遠隔医療支援システムの運用開始


愛媛県は24日、医師不足が深刻化している愛南町で遠隔医療支援システムの運用を始めた。訪問看護師らがタブレット端末で撮影した在宅患者の映像を主治医らがリアルタイムで確認し、遠隔で診療する。在宅医療の支援とともに研修医や看護師らの不安解消を図り、人材確保につなげる狙い。県立南宇和病院をはじめ町内の診療所や訪問看護・介護事業所など20機関が連携。第5世代(5G)移動通信システムに対応したタブレット端末と通信機器を50組導入した。県立南宇和病院では、医師が電子カルテなどを外出先から確認できるほか、県立中央病院などと診療情報を共有し、若手医師らが院外の医師からも助言を得られる体制を整えた。通信にはNTTドコモの5Gを活用する。四国支社などによると、現在町内の5Gエリアは御荘平城の一部で順次拡大する予定。エリア外はLTE通信となるが十分な診療が可能で、5Gではより遅延なく高画質のやりとりができるという。9月末までに県立南宇和病院の医局と救急処置室も5Gエリア化される見通し。

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