愛知病院に介護職員配置 高齢者施設の患者急増で県


県は、新型コロナウイルス感染症治療の専門病院「県立愛知病院」(岡崎市)に介護職員三人を新たに配置した。同病院では、昨年末以降に県内の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が続発した影響で、要介護度の高い高齢患者の受け入れが急増した。介護職員の投入により、看護師らの負担軽減を図る。 (浅井俊典)愛知病院の入院患者は九日時点で三十一人。このうち九割に当たる二十八人が七十歳以上で、全体の平均年齢は八三・六歳。八十代以上は高齢者施設の入所者が多く、ほとんどが自力で歩けないという。四割には認知症の症状もある。県内では昨年十二月から一月にかけ、高齢者施設で二十六件のクラスターが発生。施設入所の高齢者は要介護度が高く、医療機関での入院が難しい状況の中、愛知病院は積極的に受け入れてきた。こうした患者は通常の看護に加え、食事の介助や排せつのケアなどが必要になる。介護業務の増加もあり、五十床ある同病院の受け入れは三十人前後で推移。県の担当者は「現場の医師や看護師は非常に頑張ってくれているが、現状では三十人ぐらいが限度になってしまう」と話す。今月一日に病院に配属された介護職員三人は、看護師と協力して…関連キーワード

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