ワイナリーが「消毒液代替品」製造 醸造過程のアルコール活用 福島・郡山


福島県郡山市逢瀬町の一般社団法人「ふくしま逢瀬ワイナリー」は22日、手指消毒用エタノールの代替品750リットルを郡山医師会を通じて同市内の病院、診療所215施設に寄付した。新型コロナウイルスの感染拡大で医療用資材の調達が難しくなっている中、同ワイナリーが商品の醸造過程でできる余分なアルコールを再蒸留して濃度を高め、消毒液の代替品を製造した。この日は同市のヨーク開成山スタジアムで、比較的小規模な診療所から配布が始まり、ワインボトル(750ミリリットル入り)に詰めた代替品2本ずつを各施設担当者が受け取った。大きな病院には50本程度を配布する。医師1人で開業しているという診療所の男性担当者は「消毒液やマスクなど、日常的に必要な資材がなかなか入手できない。大変助かります」と話した。同ワイナリーの国兼康男代表理事は「私たちも3月から店頭営業できない日が続いているが、地元の皆さんに向けて今、貢献できることを考えた」と話していた。【笹子靖】

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