看護師給与やコロナ患者入院先を支援…大阪府知事方針


大阪府の吉村洋文知事は18日、読売新聞のインタビューで、新型コロナウイルスの入院患者を受け入れている府内の病院に対し、看護師らの人件費などに充てるための特別給付金を支給する考えを明らかにした。コロナの診療を引き受けることで手術の件数が減るなどして経営が悪化し、医療従事者の給与が削減されている状況を改善する狙いがある。日本医療労働組合連合会(東京)が11月に公表した調査では、コロナ患者を受け入れている全国の71医療機関のうち、府内の1病院を含む約6割で、医師や看護師らの冬のボーナスが昨年より減少したという。吉村知事は「懸命に働く看護師らの収入が減るような状況はあってはいけない」と述べ、特別給付金を支給する考えを表明。支給時期や金額などは今後検討する。また、吉村知事は、新型コロナの患者を受け入れる病院を増やすため、新たな支援金制度をつくる意向も示した。府内には入院できる病院が約500あるが、コロナ患者を受け入れているのは85病院(18日現在)。大阪市は、コロナ用の病床を新たに整備した市内の医療機関に、1床あたり1000万円を支給すると発表している。

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