薬をドローンで離島患者に 美浜・河和港→篠島の14キロで実証実験


ドローンを使って離島に医薬品を運ぶ実証実験が十二日、美浜、南知多両町で行われ、河和港(美浜町)から篠島(南知多町)のゴルフ場跡まで、薬を積んだドローンが飛行した。県が進める無人飛行ロボット社会実装推進事業の一環。知多厚生病院(美浜町河和)と日本調剤瀬戸薬局(瀬戸市西追分町)がオンラインで診療や服薬指導をした後、薬を患者のもとに運ぶ流れを再現した。処方された薬の入った箱を載せたドローンは自動操縦で河和港を出発し、海を越えて約十四キロ離れた篠島まで約三十分で飛行。箱に備え付けられた衝撃などを測定する「データロガー」で調べたところ、衝撃は全く感知されなかった。日本調剤薬剤管理部の浦園史管理課長は「配送時間が短いと、温度管理が必要な薬も外気温の影響を受けにくいというメリットもある。衝撃も計測されず、ビンに入った薬を運ぶこともできるかもしれない」と期待感を示した。 (三宅駿平)関連キーワード

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