[福島]「発熱外来」病棟外に 新型コロナ


全国の医療機関で新型コロナウイルスの院内感染が相次ぐ中、公立相馬総合病院(相馬市)と南相馬市立総合病院が、37・5度以上の発熱症状がある高校生以上の患者を専門的に受け入れる「発熱外来」の運営に乗り出している。ともに駐車場にプレハブの診療室と待合室を設置し、受け付け段階から感染の恐れがある患者を隔離。院内感染による地域医療の崩壊を未然に防ぐ取り組みだ。南相馬市でこれまでに7人の感染者が出るなど、相馬地方では医療関係者の危機感が高まっており、県内でいち早く「発熱外来」に取り組むことになった。公立相馬総合病院は8日から既に診察を開始し、市立総合病院は14日から始まる。それぞれ、相馬郡医師会の相馬支部と南相馬支部の医師が協力する。市立総合病院では10日に研修会が開かれ、医師11人が、ウイルス感染を防ぎながらガウンや手袋を外す方法などを確認した。南相馬支部長の新道譲二医師(60)(しんどうクリニック)は「感染者をここに集中させ、基礎疾患を持った高齢者らに感染が広がらないようにしたい」と話した。受診対象は、公立相馬総合病院(0244・35・5699)が、相馬市か新地町の在住・在勤者。診療予約時間は平日午前9時半~同11時半、午後0時半~同2時半。市立総合病院は南相馬市の在住・在勤者が対象。診療は当日予約制(同病院地域医療連携室、0244・22・3185)で、受付時間は平日午前9時~正午。

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