PFU、保険資格の確認端末 手入力なく顔認証で


スキャナー大手のPFU(石川県かほく市)は、医療機関や薬局向けに健康保険の資格の有無を確認できる端末「Caora(カオラ)」を開発した。人工知能(AI)による顔認証付きで、自動で本人確認できる。保険証の氏名や番号などを手入力する必要がなくなる。同社が医療機関向けの端末を手掛けるのは初めて。2021年1月末から出荷する。端末は21年3月に始まるマイナンバーカードのオンライン資格確認に対応する。端末にカードを載せれば、広角カメラが顔を捉えて本人かどうかを確かめる。マスクや眼鏡を着けたままでも顔認証できて感染症対策にもなる。カードの取り忘れはブザーで知らせる。1台のパソコンに端末を4台まで接続可能。読み取ったデータは端末本体には保存されないため、安全性も高いという。販売は富士通Japan(東京・港)が担う。医療機関などの場合、1台までは補助金を活用して実質無料で導入できる。複数台導入する際は、1台あたり2万5000円の追加料金がかかる。

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