高槻市 地域外来・検査センター設置


新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府高槻市は24日から、「地域外来・検査センター」を市内の病院5カ所に設置する。検査体制を拡充するとともに、保健所内の受診相談センターを通さず、診療所などのかかりつけ医から検査の紹介が直接できるようになる。これまで高熱といった強い症状がある場合などに、市保健所の受診相談センターに相談するよう呼びかけており、感染疑いのある人は、同センターが受診の調整をした上で検査を受けていた。新しい「地域外来・検査センター」は、保険診療で検査ができる病院に設置。今後は発熱などの症状がある人を診察したかかりつけ医がこのセンターに直接紹介し、同センターで検査を受けられるようになる。検査は1時間以内に結果が分かる抗原検査を中心に実施するため、陰性と判明した患者には、紹介元のかかりつけ医らによって速やかに他の病気の治療ができるようになるという。市保健所の担当者は設置の理由について、「検査体制の拡充は重要課題であり、他の病気の治療が適切にできる地域医療体制の構築も大切だ」と説明した。(瀬戸口和秀)

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