新型コロナ、熱中症との類似に注意 「もしや」念頭に置いて行動を


今月に入り、県内の新型コロナウイルスの感染者が拡大傾向を示している。県のアドバイザーを務める福島医大の金光敬二教授(感染制御学)は、熱中症と初期症状が似ているとして「医師が診ても分からない。医師側も患者側も『もしや』と疑うことが必要だ」と県民に注意を呼び掛ける。全国では、熱中症だとして検査が行われなかった事例も報告されている。金光氏は「『疑い』の時点で行動を起こすしかない。間違ってもいいので、早めに相談してほしい。『もしや』を常に念頭に置いて、お盆明けの1~2週間を過ごしてほしい」と訴えた。早期受診が重要17日に感染が確認された須賀川市の30代男性は、陽性が判明するまでに2度、医療機関を受診した。金光氏は「新型コロナは特異的な症状が乏しく、風邪など一過性のものと診断されることは致し方ない」とした上で、「まず一度受診し、症状が続けば2度目は新型コロナを疑うことができる。症状があれば、すぐかかりつけ医などに相談してもらうことが大事だ」と早期受診の重要性を強調した。

関連記事

ページ上部へ戻る