高齢者の病気や事故「もしも」の時の意思表示 静岡・伊豆市がシート作成


突然の病気や事故の時に周囲の人が困らないように「延命治療は希望するか」「(胃に通した管から食物や医薬品を流入させる)胃ろうを希望するか」などを記入する「もしもシート」を静岡県伊豆市が作成した。地域包括支援センターや社会福祉協議会を通じて市内の高齢者の手元に届ける。伊豆市は市民の約4割が65歳以上と高齢化が進んでおり、緊急時に本人の意思が確認できないことが増えているという。シートはA4判で1枚。「生命保険に入っているか」「借入金はあるか」「葬儀の希望は」など、死亡した時に家族が困らないようにする内容も含めて裏表に書き込めるようになっている。伊豆市は本人が医療情報や介護保険の状況を記入して、救急隊員などの関係者が発見しやすいように冷蔵庫に保管しておく「救急医療情報キット」の制度があり、もしもシートもキットに入れてもらう。【石川宏】

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