院内でPCR検査 富士市立中央病院、月内に体制【新型コロナ】


新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている富士市立中央病院の柏木秀幸院長は14日、今月末までに院内で唾液によるPCR検査ができる体制を整えると発表した。これまで同院で採取した検体を外部で検査していたが、院内で結果が分かる装置を導入する。紫外線で病室を消毒する紫外線照射装置も設置し、院内感染防止対策を強化する。
 現状では外部の検査機関で検体を調べるため、結果が分かるまでに1日を要していたが、装置の導入によって1時間程度で結果が判明するという。入院患者や病院職員で、同院の医師が必要と判断した人を検査する。
 紫外線照射装置は1台を配置した。陽性患者が使った病室を照射する。個室の場合、約10分の照射でウイルスや細菌の消毒ができるという。従来の看護師による拭き取りの消毒に加え、紫外線照射で万全を期す。柏木院長は「安定した医療が提供できるよう、院内での感染対策を徹底したい」と話した。
 市内には市医師会の医師が必要と判断した人のPCR検査をする「市地域・外来検査センター」もある。

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