救命学ぶ冊子、全小学校に 新型コロナ対策を追加


子ども向けに救命方法を解説した「きゅうめいノート」が、今年から津市立の全小学校の五、六年生に配られている。作成に携わった三重大医学部付属病院救命救急センター(同市江戸橋)の今井寛センター長(60)は「ノートで学んだ子どもたちが親や兄弟に教えていけば、将来人を助けられる人が増える。夏休みを使って、よく勉強してくれたら」と話す。 (杉山果奈美)応急手当てを知り、救命率の向上につなげる市の子ども救急教育プロジェクトの一環。市と同センターが二〇一八年から、ノートの作成や講習会の実施などに取り組んできた。昨年は希望した市内六校の五、六年生約五百人が参加し、夏休みに「きゅうめいノート」で自主学習に励んだ。十一月には約二十人が市消防本部で実践的な講習も受けた。今年は、新型コロナウイルス感染対策に関する項目が加わった。市教委は「新型コロナや救命について知ることが子どもの生活に役立つ」として、全市立小の五、六年生の約四千七百人への配布を決めた。ノートでは、救命の基本となる胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)の使い方などを説明して…関連キーワード

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