自閉スペクトラム症、5歳児の3%超 弘前大が初調査


自閉症やアスペルガー症候群などの「自閉スペクトラム症(ASD)」に該当する5歳児の割合が、3・22%に上る可能性があると、弘前大(青森県弘前市)大学院医学研究科の斉藤まなぶ准教授(児童精神医学)らのグループがこのほど発表した。平成25年に改定された国際的な診断基準に基づく有症率の推計は、国内初という。調査は25~28年、弘前市の全5歳児、計5016人の保護者らにアンケートした上で、ASDやその他の発達障害の有無を診断した。国内では、自閉症の有症率を0・2%とする平成8年の調査があるが、調査に応じなかったケースを「症状なし」とカウントしたため、実態とのずれが指摘されていた。今回は統計学を応用し、診断を受けなかった子どもからも有症者の割合を推計した。

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