医療ガウンとシールド、愛媛大と開発 ウインテック


製造装置のウインテック(愛媛県東温市)と愛媛大学医学部は、医療用ガウンとフェースシールドを共同開発した。ウインテックは5日、各3000枚を同大付属病院に寄贈した。新型コロナウイルス感染拡大による医療資材不足への対応。同社が、東温市が手掛ける産学官連携事業を通じて交流のあった愛媛大に提案し、協力が実現した。同病院救急部の医師や集中治療室(ICU)の看護師が試作品を着用した際の意見を反映させて改良。ガウンは首回りのフィット感をヒモで調整できるようにするなど工夫した。ウインテックによると、フェースシールドはアクリル板などが用いられることが多い。しかし素材の需給が逼迫していることもあり、同社は花の包装に使われる透明フィルムを採用。重さは13グラムと一般的なシールドの半分程度とし、長時間使用した場合の負担を減らす。ガウンやシールドは同病院内や、医学部の授業での感染防止に役立てる。両者は今後、他の医療機関からのニーズがあった場合、製品の供給も検討するとしている。

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