がん10年生存率57%に


国立がん研究センターは17日、平成15~18年にがんと診断された人の10年後の生存率は、がん全体で57・2%だったと発表した。昨年の集計に比べて0・8ポイント上昇した。データを取り始めてから伸び続けている。特定のがん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の登場や、早期発見につながる診断技術の進歩が貢献したとみられる。10年生存率の発表は5回目で、全国約20のがん専門病院で診断、治療を受けた約8万人を集計した。部位別で生存率が高かったのは前立腺がん(97・8%)乳がん(85・9%)甲状腺がん(84・1%)。最も低かったのは膵臓がん(5・3%)で、肝臓がん(15・6%)胆のう胆道がん(18%)が続いた。また21~23年にがんと診断された約14万3千人の5年生存率は、がん全体で68・4%で、前年集計よりも0・5ポイント高かった。

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