「感染者接触通知アプリ」に不具合、修正に1週間


新型コロナウイルスの感染者と接触したことを知らせるスマートフォン用アプリで、運営する厚生労働省は不具合が見つかったことを明らかにした。22日現在、一部の操作によって誤ったメッセージが表示される場合があり、厚労省は「できるだけ早くアプリの修正を完了したい」としている。このアプリでは、検査で陽性と判明した場合、保健所からメールで送られる「処理番号」を利用者自身がスマホに入力すると、過去14日以内に接触した他の利用者へ自動的に通知が送られる。これにより検査や外出自粛を促し、感染拡大を防ぐのが目的だ。厚労省によると、本来は処理番号ではない数字を入力すると「失敗」と表示されるはずが、「完了しました」と表示される不具合が、アプリの提供を開始した19日に見つかった。誤って「完了」と表示されても実害は生じないが、混乱を招く恐れがあるため、厚労省はアプリが修正されるまで処理番号の発行を見合わせることにした。アプリの修正は、スマホの基本ソフト(OS)を提供するアップル、グーグル両社のチェックを受ける手続きがあるため、完了には1週間程度かかる見通し。22日午後5時現在、アプリのダウンロード数は約326万件となっている。

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