三井不動産、大阪に生命科学分野の交流・連携拠点


三井不動産は7日、大阪市内に生命科学分野の交流や連携を促す拠点を開設したと発表した。東京・日本橋にある同様の拠点に次ぐ施設で、遠隔地と同時中継で結べる会議スペースやサテライトオフィスなどを設けた。関西の大学や企業が持つ創薬の種などを事業化しやすくし、産学官連携のイノベーション創出につなげる。大阪で「くすりの街」として知られる道修町近くのオフィスビル内に新拠点「ライフサイエンスハブウエスト」を開設した。一般社団法人「ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)」と共同で運営する。同日、記者会見した三井不の植田俊取締役は「関西のライフサイエンス(生命科学)のイノベーションに貢献し、それを加速させたい」と設立の狙いを話した。施設の延べ床面積は約1千平方メートル。コロナ禍でもイベント開催がしやすいカンファレンスルームや、交流の場としてのラウンジ、医療系のスタートアップなどが入居するサテライトオフィスなどを設けた。LINK-Jは2016年の設立で、製薬会社など法人や研究者ら個人の会員が計441に上る。新拠点の開設を契機に関西での活動を本格的に始める。東阪の「くすりの街」の連携を密にして、生命科学分野での日本の競争力強化につなげたい考えだ。

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