患者の「いまここ」を支える 緩和ケア病棟開設 静岡


静岡県富士市中島の川村病院は6月1日、20床の緩和ケア病棟を開設した。県内では静岡がんセンター(長泉町)などに次ぎ4カ所目。痛みを和らげ、その人らしい終末期の充実した時間を過ごしてもらいたいという。病棟名は「―いまここ―」。両端の「―」は過去と未来を示す。患者が過去を持ち寄り、思いを共有して未来に向かって欲しいとの願いを込めた。全室個室で、ベッドのほか大きめのソファがあり、家族も宿泊が可能だ。テレビを壁掛けに、医療用配管の接続部には目隠しをし、病室らしさを消した。共有のキッチンとダイニングからは庭が望める。中庭には小川も造った。患者が自然の風や光を感じながら過ごすための工夫だ。川村病院は長年、終末期医療の…

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