がん検診誤通知死亡問題 岐阜市、3職員懲戒処分


岐阜市ががん検診の結果を女性5人に誤通知し、うち1人が2019年7月に胃がんで死亡した問題で、市は31日、当時健康部に所属し担当職員だった市民病院の男性主任(37)、財政部の男性主幹(55)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分、管理監督責任を問い健康部の男性副参事(55)を戒告の懲戒処分とした。市によると、亡くなった女性は昨年1月に市内で胃がん検診を受診し「要精密検査」と判定されたが、市は「異常認めず」と誤った内容の通知を発送。女性は同4月に医療機関を受診、胃がんなどが見つかり、同7月に胃がんのため亡くなった。市は通知ミスで女性のがんを進行させてしまったと認め、6月5日、遺族に損害賠償金200万円を支払うことで和解すると発表していた。市は31日、一連の不祥事について改めて謝罪。市行政部の担当者は「所属職員が担当業務を適正に管理していれば、防ぐことができた。再発防止を徹底し、所属職員の適切な管理監督に努めることを促すため」と処分理由を説明した。

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