PCR検査結果待たずに患者手術、途中で陽性判明… 執刀医ら自宅待機に


神戸市と市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は31日、外科手術のため入院した60代の男性患者が、新型コロナウイルスに感染していたと発表した。執刀医らは手術前に行うPCR検査の結果が出ていないことを知りながら外科手術を始め、手術中に陽性が判明したという。執刀医はそのまま手術を続け、8月10日まで自宅待機となった。男性は26日に入院し、検体を採取。翌27日朝になっても結果は出ていなかったが、執刀医らは男性の健康状態などから「問題なし」と判断したという。当初は防護服などを身に着けずに手術をしており、陽性判明後、感染対策をしたという。同病院が5月7日~7月28日に実施した術前検査は計325件で陽性は初。感染の再拡大を受け、現在は入院患者全員を検査している。同病院は「検査結果を確認しないまま手術を始めたのは問題。今後はルールを徹底したい」としている。同病院は手術を担当した医師と看護師、臨床工学技士の計8人に加え同室だった患者2人のPCR検査を行い、全員陰性だった。だが、医師ら8人は8月10日まで自宅待機とし、患者2人の健康観察を続ける。(長谷部崇)

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