請求書などを偽造、支払いの遅れ隠す 相模原市職員


相模原市は18日、医薬品の購入業務を巡り、市医療政策課の30代の男性主事が不適切な事務処理をしていたと発表した。業者への支払いの遅れを隠すため、2018年5月以降、日付などを書き換えた請求書と見積書を偽造していた。業者への未払い代金は現時点で289万円に上るという。

 市によると、男性主事は市営の三つの国民健康保険診療所で使った医薬品などの代金を支払う事務に従事。日付や記載されている物品を書き換えた請求書と見積書をパソコンで作成した上で、正規の書面から業者の代表者名と印鑑部分を切り取って貼り付け、カラーコピーしていた。

 偽造文書で会計処理をしていたものの支払いは追い付かず、業者から度重なる抗議があったため、男性主事が5月25日に上司に報告して発覚した。市の調査で偽造は81件確認され、請求金額の総計は約750万円に上った。男性主事は「事務量が多く、処理が遅れてしまった」と話しているという。

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