妊婦向けにオンラインで両親学級と無料相談受け付け 「何でも相談を」


新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛が求められる中、妊婦らの不安に応えようと、全国の助産師たちがテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったオンラインの「両親学級」と無料相談を始めた。「不安なことは何でも相談して」と、19日まで無料で受け付けている。オンラインでの相談事業を手がける任意団体「じょさんしonline」代表で、愛知県刈谷市の助産師、杉浦加菜子さん(35)が発案した。全国各地で出産を控える親向けの講話「両親学級」が次々と中止になり、妊婦らから「初めての出産で不安だ」などと訴えがあった。無料相談は、杉浦さんがSNSで呼びかけ、国内外から約170人の助産師や産科医などの医療関係者が参加。午前9時~午後10時半の7コマ(1回90分)、オンラインで利用者と助産師らをつなぐ。全国から妊婦や家族ら約100組が利用した日もあり、「妊娠中にしておいた方がいいことは何か」「服は何枚くらい用意すればいいか」などの相談があった。助産師ら約20人が対応し、「安心した」などと利用者の反応は好評だという。大阪市の病院で看護師として働く北野愛さん(25)も相談に乗る一人。助産師の資格もあり、週1回、妊娠後期の女性向けにオンラインで両親学級を開いている。「出産を控えるお母さんたちは不安だと思う。どんなことでもいいので、気軽に相談をしてほしい」と呼びかけている。両親学級への参加や助産師への相談は、サイト(https://onlinemother2020.wixsite.com/onlinemother2020)で申し込む。前日の正午までに申し込みが必要。【韓光勲】

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