小野薬品のオプジーボ、肺がん「第1選択薬」に


提携企業である米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が1月にFDAに承認申請し、優先審査の指定を受けていた。肺がん治療における第1選択薬としては現在は米メルクのがん免疫薬「キイトルーダ」が主流となっている。肺がんの8割以上を占める非小細胞肺がんで、免疫細胞の働きを抑えるたんぱく質「PD-L1」の発現率が1%以上の成人患者が対象となる。臨床試験(治験)では、併用療法の3年生存率が33%と化学療法の22%に比べ優位性が確認できている。肺がんの年間の新規患者数は世界で約210万人、米国でも23万人近い。国内では2019年12月に非小細胞肺がんを適応症とするオプジーボとヤーボイの併用療法で承認申請を行っている。20年内にも承認される見込みだ。オプジーボの売り上げ全体に占める肺がん治療は2割程度にとどまっている。

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