脳動脈瘤の治療薬候補を発見 重要な遺伝子変異特定


脳内の血管が薄くなって膨らみ、破れるとくも膜下出血の原因となる「脳動脈瘤」のうち、特に治療が難しくなるタイプの発症や悪化を抑えられる可能性がある治療薬の候補を見つけたと、理化学研究所などのチームが14日付米医学誌に発表した。抗がん剤の「スニチニブ」で、手術で取り出した患部を調べて重要な遺伝子の変異を特定し、この遺伝子に関連して働く薬から絞り込んだ。チームによると、日本人の約5%が破裂する前の脳動脈瘤を発症している。治療法は手術か、血管内にカテーテルを入れる方法しかなく、薬ができれば初めてとなる。今後臨床試験をして、10年以内の実用化を目指す。

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