ロート製薬、化粧品開発にロボット 試作品を自動で調合


ロート製薬は16日、化粧品や日焼け止めなどの開発にロボットを導入したと発表した。自動で正確に原料を量ったり混ぜたりして、試作品を調合できる。消費者の細かいニーズや好みの変化に応じ、迅速な新製品開発につなげる。ロボットはスイスのケミスピードテクノロジーズ社などと共同で、化粧品の原料に適した作業ができるように開発した。ロボットアームが液体や粉末の原料を正確に量って運び、かき混ぜたり加熱したりできる。最大6つの試作品を同時に調合できる。粘度や水素イオン濃度(pH)など、使用感に関わる値の評価もできる。ロボットによる作業は全て記録に残り、作業工程の確認や検証も容易になる。化粧品の開発では膨大な原料の組み合わせの中から、最適な数十種類を選び出す必要がある。混ぜる順番や量など、細かい違いで全く異なるものができてしまう。1つの化粧品を開発するのに数百回の試作を繰り返すこともあるという。

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