長崎県病院企業団が養成医師に辞令 離島赴任の10人


長崎県病院企業団(米倉正大企業長)は23日、長崎医療センター(大村市)で2年間の臨床研修を終え、県内離島の4病院に赴任する県養成医師10人と、同センターなどでの臨床研修を始める11人に辞令を交付した。いずれも4月1日付。県養成医師は、県が離島の医師確保対策で実施している県医学修学資金貸与制度や、自治医科大学養成制度を利用して医師免許を取得した医師。離島などの指定医療機関に一定期間勤務すれば貸与された資金の返還が免除される。臨床研修を終えた10人は、県上五島病院と県対馬病院に各4人、県上対馬病院と県壱岐病院に各1人配属される。長崎市元船町の県大波止ビルであった交付式では、米倉企業長が辞令を手渡し、「離島は医師と患者の距離が近い。患者の気持ちを理解し、考えを伝える努力を」と激励。県対馬病院に赴任する長崎市出身の矢田玲奈さん(26)は「2年間積み上げてきた経験と知識を生かして、離島で活躍できる医師になりたい。島民の方々と仲良く打ち解けていけたら」と抱負を述べた。

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